こずえくらぶ　　遊佐こずえのお昼寝を見守る会

杏とこずえは、 新ユニット 「ららりる』 の活動で大忙し。
そこへ、 ふたりの楽曲をモチーフにした舞台への出演オファーが舞い込む。 担当の脚本家は、過去にこずえを劇団にスカウトしたが断られていた。
何かしらの思惑を感じる杏だったがこずえは乗り気。歌鈴、美優、 春菜とともに出演を決めるのだった。

脚本家や劇団員たちから歓迎される5人。 脚本家は劇団内で「監督」 と呼ばれ、 演出も担当していた。
稽古初日から、 脚本家の熱意や現場の士気の高さを肌で感じ、 アイドルたちは改めて気合いを入れる。
一方で脚本家はこずえの演技に改めて可能性を感じ、今回の舞台に対する大きな期待を否に語るのだった。


稽古が進むにつれて劇団員と打ち解けていく5人。ある日の稽古後、 親睦を兼ねて焼肉屋に行くことに。
そこで演技のポリシーを問われた春菜は、演技は眼鏡のようなものと答える。 眼鏡を変えるように役を演じ、 見える景色の変化も楽しんでいるのだと。
5人と劇団員たちは楽しく仲を深めていくのだった。



ある日杏と美優は､ Pと脚本家が話している場面を目撃する。
こずえの才能を諦めきれない脚本家に、Pはあくまで彼女の意志を尊重したいと答えていた。
心配する杏たちに、 こずえのアイドルとしての魅力は特別であり、 じきにみんなもわかると語るP。杏は同じユニットとして傍で見守ることを約束する。

クライマックスのシーンで稽古が難航する。 脚本家はこずえの魅力が十分に引き出せていないと感じ、何度もセリフを調整するが納得いくものにならない。
休憩に入るが、 もっと稽古がしたいというこずえ。
芝居が好きだからと楽しそうに話すその姿を見て、杏は何かを閃き、 脚本家のもとへ向かうのだった。

杏が提案したのは 「こずえらしくやること」 だった。
こずえ自身の言葉で演技する姿を見て、 ありのままの姿が何より魅力的なのだと、 脚本家も実感した。
稽古後、 疲れ果てた杏を労うP。 同じ魅力を持つ杏だからこそ、 こずえの魅力に気づけたのだと話す。
杏は納得し、 こずえと仲良く眠りに落ちるのだった。

舞台が無事に千秋楽を迎えた後、杏はPに語る。自分が自分らしくいれば、 ファンのみんなが喜んでくれる。 それこそがアイドルなのだと。
脚本家もこずえがアイドルであることを認め、これからはファンとして応援するとふたりに告げる。
『ららりる 』 の夢はどこまでも続いていくのだった。